McSS導入企業インタビュー:株式会社CRS埼玉様

プロフィール

株式会社CRS埼玉様
所在地 埼玉県
事業内容 自動車リサイクル業
URL https://crs-saitama.com/

 代表取締役 加藤 一臣  様

■インタビュー実施:2022年11月

最初は興味本位で、金融機関にどう評価されているのかわかるかなと

CRD:さっそくですが、McSSをどのように見つけていただいたのでしょうか?


加藤様:会計会社の方から、決算書を評価できるシステムがあるという話を聞いたのがきっかけです。それまでは中小機構の仕組みを使っていました。



CRD:経営自己診断システムですね。


加藤様:そうです。御社のMcSSだと若干費用はかかるんですけども、より細かく見ることができるので今はこちらを使っています。



CRD:自社の決算書の評価を確認するためにお使いいただいているのですね。


加藤様:いくつかの会社を経営しているので、各社の数値を見ています。一つのシステム上で、同一の評価基準でまとめて見ることができますし、過去の実績も蓄積されているので比較も楽です。元々は「金融機関が指標などを参考にしている部分があるみたいですよ」と聞いて、その点にすごく興味が湧きました。金融機関からどう見られているのかはわからなかったので、McSSでわかるのかなと、最初は興味本位でしたね。



CRD:McSSの評価の元となっているのはCRDのスコアリングモデルなのですが、信用保証協会や金融機関も同じようなモデルで企業の財務評価をされていまして、それを元に信用格付ですとか、信用保証協会ですと保証料率区分、つまり金利や信用枠を決められます。信用保証協会は全てMcSSと同じモデルを使っていただいていますが、金融機関は結構バラバラで、CRDモデルを使っているところもあれば別のモデルのところもあるという状況です。


加藤様:なるほど。私も自社の決算書を作っていても、それが対外的にどう評価されているのかわからなかったし、知りたい部分でもありました。



CRD:経営自己診断システムとMcSSとの大きな違いとして、金融機関が使っている評価目線というのがMcSSには組み込まれているんですね。自己診断システムの方も実はCRDに蓄積されたデータを使ってはいるんですけれども、単純にデータを元に業界の標準値などを搭載して、それを自社の情報と比較していただくというコンセプトです。もちろん情報量としてもMcSSの方がたくさん出てくるんですけれども、加えてその評価目線が違うというところが大きな差だと思っています。加藤社長が仰った「自社がどのように見られているか」という目的であれば、McSSの方がマッチすると思います。


加藤様:なるほど。

理解が難しい点は税理士に教わりながら、前年との比較が自分でできる

CRD:McSSをご利用いただく中で、わかりにくい箇所はありますでしょうか。


加藤様:ちゃんと経営の勉強をしているわけではないので、わからないことも結構たくさんありまして。そこはもう税理士の先生に聞いています。それでも細かい指標や〇〇率といったところはなんとなくしかわかっていない部分もあるんですけど、順位や偏差値を前年度と比べるだけでも色々なことがわかるので、どちらかというと前年との比較を気にしていますね。でも総じてわかりやすいですよ。あとは、各活動によるキャッシュフローの組み合わせのところですね。1から8ぐらいまでパターンがあって、これはどれが良いとか悪いとかってあったりするのかなと。



CRD:キャッシュフローはなかなか難しいところです。最初の二つ、営業と投資のところがそれぞれプラスとマイナスになっているのが好ましい姿ですね。ただこういった金融の専門的なところになってくると、税理士先生にお聞きいただいたほうがいいかもしれないです。


加藤様:そうですね。数字だけ見るとわからなくなることもありますけど、業界内の位置ですとか、立ち位置がわかって毎年比較できるところはすごくいいですよね。



CRD:ありがとうございます。


加藤様:他社の会計システムを使っている会社もありまして、そちらもかなり沢山情報が出てくるんですけど、見ても難しいというか、税理士の先生と一緒に見て説明を聞かないとわからなくて。後で見ても思い出せなかったりするので、そういう意味でもMcSSは見やすくていいなと思います。

自社の立ち位置がわかれば、金利の交渉でも自信をもって強く出られる

CRD:実際にMcSSの評価を元に、例えば金融機関と資金調達の交渉をされたようなご経験はございますか?


加藤様:そうですね、金利の交渉などで経験がありますね。金融機関は最初高めの利率を提示される事も多いのですが、McSSで自社の立ち位置がわかると強く出られる部分もあったりします。根拠がないと何を言っているんだと思われるかもしれないと不安になりますが、後ろ盾というか、偏差値がわかることで非常に助かっています。
実は私は子会社の出身なのですが、一時期ちょっと親会社の業績が悪くなって事業再生支援が入ったことがありまして。それで子会社も、子会社の業績動向に関係なく親会社が不安定だから、グループで支援を入れた方が良いんじゃないかと言われまして、それで金融機関からの借り入れができなくなりました。そういう状況でうまく反論できなかった悔しさから、自分自身が会社の中身や数字の意味をわかってないというのは問題だと思って取り組み始めたんですね。金融機関に対して一時期不信感もあったので、理論武装は自分としても必要だなと。



CRD:なるほど。現在はCRS埼玉様以外にもいろいろな会社を経営されてらっしゃるのですよね。


加藤様:そうですね、主に車に関連している事業で何社か経営しています。各会社同じ指標で見られるほうが、私自身もわかりやすいんですよね。



CRD:理想的にお使いいただいてうれしい限りです。


加藤様:逆に会計事務所やコンサル会社で御社のシステムを使った場合は、この結果を会計事務所が顧問先企業に対して説明しているのですか。



CRD:税理士の先生方が顧問先の中小企業にアドバイスするときにお使いいただいてるパターンは多いですね。

M&A案件でも、McSSの診断結果が財務状況を見るヒントに

CRD:数字に専門的に慣れてない方には、決算情報入力の際のインターフェースが複雑かなと心配しております。


加藤様:その点はもう決算書の通りに打ち込んでくださいという仕様になっていますよね。ほぼ決算書に書いてある通りに進めていけばいいので、それほど入力で苦労した記憶はないです。入力を間違った場合もアラートが出るので、その場合は、あ、これじゃないんだと。



CRD:毎年決まったタイミングにお使いいただいているのでしょうか。


加藤様:経営している各社の情報が年度末で締まって出揃う頃ですね。3月決算のCRS埼玉をメインで見ているので、6月頃に診断しています。あとは例えば事業を引き継いでくれみたいな話になったとき、先方の決算書をいただいたときは一度McSSに入れますね。それを、財務状況を見るヒントにしています。



CRD:そういう使い方もあるんですね。


加藤様:引き受けるからには自分でもちゃんと会社の中身を知りたいなと。先方から話を聞くとその時はわかるんですけど、後でまたわからなくなっちゃうので。その点McSSはきちっと資料として残るので、読み返すこともできますし。



CRD:McSSには将来シミュレーションという機能があるんですけれども、こちらはご活用いただく機会はありませんか。


加藤様:そこまでは使えていないですね。逆に使い方のレクチャーがあったりしたら使えるかもしれないです。使い方や成果物がどのようになるのかちょっとイメージが湧かなかったので…



CRD:予測BS/PLを作るというのは、例えばネガティブな話ですが、金融機関の融資の返済をリスケするときに、経営改善計画として5年間なり3年間なりの計画を税理士や診断士が作ったりしています。ポジティブな例としては、将来の見通しを持って経営された方が具体的に行動しやすいということで、経営計画を作られると思うんですね。そういうときに作成いただくことが多いです。ただ予測BS/PLを自分で作るのは大変ですので、やっぱり税理士が作成することが多いですね。


加藤様:思い出しました。作ろうと思ったんですけど、弊社の売上構成の主体のスクラップは価格が相場に左右されて動くものでして、予測をするにあたっても相場がわからないというところがあって。今は一応3ヶ年計画みたいなものはあるのですが、単純ですけど5%成長しようと、えいやで作成している部分があります。



CRD:いえ、取り組まれるのは素晴らしいことだと思います。コンサルタントの方にお話を聞くと、計画の最終年というのがご自身の目指す姿になるわけですが、それを予測BS/PLで見える化して、毎年の値を12等分して毎月それを達成しているかをチェックしながら進めていると聞きます。加藤社長はそのような経営管理は十分されてらっしゃるとは思うんですけど、将来シミュレーション機能はそのような使い方をしていただけるツールなんです。


加藤様:もうちょっと将来の計画を考えてみようかなと思えますね。



CRD:他に、McSSをご利用いただいてる上でこうだったらいいのにというところがあれば是非教えていただきたいです。


加藤様:そうですね、今は多分限られた機能しか使っていないのかなと思っているので、私が使う範囲ですと要望とか改善点って、ぱっと思いつかないですね。



CRD:もしまたお困りのことがあればお問い合わせください。将来シミュレーションにつきましても、ホームページに資料と動画をご用意していますので、今後お試しいただく際にご参照いただければと思います。本日は貴重なお時間をいただきまして、どうもありがとうございました。

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