代表理事会長ご挨拶

我が国経済は、感染症や全国各地で起きる災害等の様々な課題に対応しつつ、着実に前へ進む努力を続けています。そのような中、特に中小企業の経営を巡る環境は依然として厳しく、引き続き中小企業の活性化はわが国の大きな課題です。

CRD協会は、わが国中小企業の資金調達環境を改善することを目的として、信用保証協会と金融機関の有志の皆様により2001年3月、任意団体CRD運営協議会として誕生しました。その後、2009年6月からは、一般社団法人CRD協会に改め、今日に至っております。

当協会は、会員である全国の信用保証協会や様々な業態の金融機関の皆様から、中小企業の経営状況に係る財務・非財務データやデフォルトデータをお預かりし、蓄積したわが国最大の「中小企業信用リスク情報データベース」(Credit Risk Database)の分析を通じて、精度の高い信用リスク評価モデルや、中小企業に関する各種の信用リスク情報を会員の皆様に還元することで、金融業務の効率化や健全化のお役に立つことを目指しています。

更に、会員有志の皆様との共同プロジェクトや研究会を通じて、中小企業の事業性評価に直結するコミュニケーションツール「中小企業経営診断システム」(McSS)やアパートローンの審査管理高度化を目指す「アパートローン共同DBサービス」等の様々なサービスの開発を行い、会員における当協会活用の幅がどんどん広がっています。

最近では、AIを取り入れた「預金口座情報を活用した信用リスク評価モデル」(T-Forest)の開発や中小企業庁からの委託事業により開発した、過去の財務情報から将来の企業の成長予測を行う「成長期待値評価モデル」の開発等でも各方面から注目をいただいております。

今後とも、既に重要なインフラとなっているデータベースを維持・発展させていくとともに、会員の皆様をはじめ、ご支援いただいている皆様と緊密なコミュニケーションをはかり、会員の皆様における金融業務の運営に貢献することを通じて、当協会に課せられた「わが国中小企業に対する円滑な金融の実現を図る」という使命の達成に尽力してまいります。

2020年9月1日
代表理事会長 増川 道夫

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